東京都国立市 アイリス法務行政書士事務所の加藤貴世です。
今回は、「エンディングノートは女性の味方」です。
エンディングノートは、主に高齢期を迎えた方が(高齢期に限らず、若くても準備をされている方もいらっしゃいます。)、万一の事態を考えて家族などへのメッセージを伝えるノートです。書店では様々なエンディングノートが販売され、また、白紙のノートに大切な事柄を書き留めてそれをエンディングノートとされている方もいます。
この頃、エンディングノートは女性の強い味方になってくれるものだと感じるようになりました。自分にもしものことがあった時、相続の心配はありますが、財産以外の大切なこと、例えば「葬儀に呼んで欲しい友人への連絡」や「葬儀・墓」など、多くの心配や不安を多くの方が感じています。そして、その傾向は、男性よりも女性の方が強いようです。これらの心配や不安を解消してくれる味方が、エンディングノートなのです。
自筆証書遺言や公正証書遺言とは違い、エンディングノートには法的な効力はありません。
しかし、エンディングノートが存在することにより、法的な遺言には書けない「もしものことがあった時に連絡して欲しい友人」など、女性なら誰でも考えている最期の希望の実現可能性が高くなるのです。
エンディングノートに記しておくと安心な事柄
1.もしものときに連絡をしてほしい親類、友人、知人
エンディングノートにリスト化しておきます。いくら家族でも交友関係を完全に把握していることは少なく、この連絡リストがないと、家族も誰に連絡をすればよいのか分からない、でしょう。全く親しくない人に連絡してしまう可能性もあります。
特に、国際結婚をした場合は、このリスト化がとても大切だと思います。結婚を機に海外に移住した場合、母国の親類・友人などをエンディングノートに記しておかなければ、連絡が難しくなります。電話やメールをしたとしても、連絡をしてくれる家族が外国語を分からない場合も考えられ、その可能性がある場合には、伝えてほしい事柄を簡単な外国語で、読み方も一緒に、エンディングノートにメモしておきましょう。
2.葬儀や墓のことについての希望
これはなかなか普段の会話ですることができません。エンディングノートにはお葬式の形式や費用・遺影で使って欲しい写真や香典について、希望を記しておくことができます。最近は、多種多様な葬儀の形があります。ご自分の希望をエンディングノートに記しておくことで、どのような葬儀がいいのだろうと悩む家族の気持ちも楽になるかもしれません。
3.配偶者へのメッセージ
メッセージが自由に存分に書けるのは、エンディングノートだけです。
公正証書遺言でも、付言事項として気持ちを伝えることができますが、自由にのびのびと、感謝の気持ちやこれまでの思い出などを書けるのは、エンディングノートだけではないでしょうか?
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