「忙しい心」をリセット!~写経というセルフケア~
- 加藤貴世
- 10月5日
- 読了時間: 4分
仕事、家事、育児……毎日、常に何かに追われていますよね。
気づけばスマホをスクロールしている。
頭の中では、明日のタスクがグルグル回っている。
静かに座っているはずなのに、心がざわついて落ち着かない――そんな日が増えていませんか?
そして、なかなか心を静かにリセットする「自分の時間」を持つことは難しいものです。
そんな日常の中で、もし忙しさから一歩離れ、心をととのえたいなら、写経もいいかもしれません。 私自身、写経をするようになってから、心のざわざわが減ったように感じます。今日は、写経がもたらす魔法の時間について、私のリアルな体験を交えてご紹介します。

境内に漂うお香の香りが心を落ち着かせてくれます。
写経が「最高のセルフケア」と言われる理由
写経というと難しそうですが、その本質は現代でいう瞑想(マインドフルネス)に近いものです。
筆を運ぶリズムは、自然と呼吸と連動し、深い集中を促します。この一文字一文字に神経を注ぐ作業こそが、過去や未来の思考をシャットアウトし、疲れた心をリセットしてくれる、最高のセルフケアになると言われています。
最初の写経会で「全然集中できなかった」話
約1年前、私は初めてお寺の写経会に参加しました。以前から興味があったのと、心を落ち着かせる場が欲しかったというのが動機でした。
しかし、初めての写経会では、全然集中できず、頭の中は雑念だらけ。静かな空間で筆を持っても、「夕食どうする?」「家に帰ったら掃除しなきゃ」「そういえばあのメールの返信が……」と、次から次へと日々のタスクと心配事が頭に浮かぶ始末。「全然心が落ち着かないじゃない!」と焦るほどでした。
しかし、回を重ねるうちに、少しずつ変化が起きたのです。
「雑念」から「深い自己対話」の時間へ変わる
写経会への参加を続けるうち、私は単に文字を書き写す行為が、深い自己対話の時間へと変わっていくのを感じました。
相変わらず、書き写しているお経の意味はほとんどわかりません。
それでも、ただ文字を追うのではなく、一文字ずつ、文字から伝わる「問い」に心で考えるようになったのです。
例えば、「自」という文字からは「今の私はどう考えているのか?」、「身」という文字からは「ちゃんと自分自身をケアできているのだろうか?」と問いかけるように。
他にも、「これからどうありたいのか?」「あのとき、なぜ私はああいう行動をとったのだろう?」といった、普段の忙しさの中で見て見ぬふりをしてきた自分自身の内側に、深く問いかける時間になったのです。
写経を終えたときのスッキリ感は、雑念が消えたからではなく、「今の自分」と深く向き合えたことによる清々しさだと気づきました。
時間の密度が変わる感覚
写経を始めた頃から、時間はあっという間に過ぎると感じていましたが、回を重ねるとその時間の密度がもっと濃く、早く感じるようになりました。
これは、書くスピードが上がったからではなく、無心になり、完全に「今」に集中している証拠。集中力が高まるほど、時間が気にならなくなるのです。この感覚こそが、写経会がお寺という非日常の静謐な空間だからこそ得られる、特別な体験なのかもしれません。
時々、自分と深く向き合う時間を
忙しさに心がざわつくのは、私たちが頑張りすぎている証拠です。
写経は、スマホもデジタルデバイスも必要としない、アナログで最強の心のデトックス法です。最初から完璧を目指す必要はありません。回を重ねることで、きっと「自分との対話」の時間へと変わっていくはずです。
気持ちをととのえたいと思っている方には、ぜひおすすめです。(※日常のメモ書きでも、きれいに一文字ずつ集中して書くだけでも、集中力の練習にはなります。)
忙しい毎日の中でも、穏やかな「ととのう」時間を見つけられますように。
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